「黄果樹滝観光区」概要
黄果樹滝は高さ77.8メートル、幅101.0メートルあり、中国最大の滝として、世界においても有名である。
三百年前に、中国著名な地理学者、旅行家――徐霞客が黄果樹滝を「水渓流より石に上がり、水煙天まで立ち昇る如き、勢い甚だしく雄大なり。所謂「珠簾巻かれず、遥かなる峰に掛かり」は、其の状に比べるものにならず」という文句で描いた。滔滔たる川水が高さ70メートルの絶壁から垂直に「犀牛潭」に落下するとき、まるで千人が太鼓を打ち、万匹の馬が走っているかのように、すさまじい響きをあげ、数キロメートル以外のところからも聞こえるほどである。
黄果樹滝は時期によって「大水期」、「中水期」、「小水期」と分かれており、「中水期」の年平均流量が20立方メートル/秒で、約9-10ヶ月続いている。各時期の景色は、流量によって異なっている。大水期の時、滝水の流量が1500立方メートル/秒に達し、白雪のように巻き上げられ、また急激に落下する滝の姿が壮観である。滝水の飛沫が百メートルほど高く立ち昇ってから、霞のように篭って黄果樹の市街に零れ落ち、晴れの日にも人が傘を差さなければならないゆえ、「金街銀雨」の美称はそれに由来する。頭を上げてみると、水沫が星のように輝いていながら、風とともに流れていき、見事な絶景である。
中水期になると、滝が四筋と分かれ、姿と趣がそれぞれ異なっている。左側から右側へみると、一条目の滝は緩やかで幅広く流れており、秀麗である。二条目は上下の幅がほぼ同じく、且つ水勢が一番激しいため、豪快に見える。三条目は水勢が二条目にやや劣るが、上から下へ段々細くなってゆき、奇異でならない。水勢からいえば、四条目の滝は第三位に過ぎないが、上から広がっていく姿が爽快に見える。一年の中で、一番綺麗な時期は中水期である。輪郭鮮明な白い滝が青緑の淵と青い空の間にはさまれ、滝前の虹と映じあって、美しい山水画のように思わせる。小水期の時、滝が四筋と分かれて巨大な岩石で繰り広がっており、雄大な勢いを決して失うことではない。「雄渾、壮観」の特色で周知されている黄果樹滝は、世界各地の有名な滝と比べてみると、裏側に隠れている「水簾洞」がその特有な景観である。
「水簾洞」は黄果樹滝の下から40m-47mの中央部に位置し、全長134m。洞窟の中には、六つの窓、五軒のホール、三つの泉と六つの通路がある。滝の中に入るのは大胆な冒険で、内部を通って歩いて、一層怖がっていられなくなるかもしれないが、黄果樹滝の雄渾と壮観を遺憾なく味わうには、「水簾洞」での体験が絶対不可欠である。
「水簾洞」を通り抜けるうちに、洞窟の窓口から犀牛潭を眺めると、もう一つの絶景が見られる。それは犀牛潭の上に掛かっている虹である。晴れさえであれば、午前九時から午後五時までの間にいつでも見られるこの虹は、七色を具備しているだけでなく、観光客の移動によって姿を変えるのが魅力。また、昔の人に「天空の虹は青空を背景にし、犀牛潭の虹は白い滝を背景にする」と詠われたことがあり、それが故「雪映川霞」という名を得たという。
黄果樹風景名勝区の入場料価格
黄果樹滝観光区:90元/人*回
黄果樹滝エスカレーター(往復):50元/人*回
黄果樹滝エスカレーター(片道):30元/人*回