黄果樹国家級風景名勝区概要
黄果樹国家重点風景名勝区は、貴州省の西南部に位置し、貴陽市から128キロメートル、西部の観光都市――安順市から45キロメートル離れ、滇黔鉄道、株六複線鉄道、黄果樹空港、320国道、貴(陽)黄(果樹)高級公路が地域内にわたって連なっており、建てられたばかりの清(鎮)黄(果樹)高速道路が景勝地まで直通している。風景名勝区内には、黄果樹滝(高さ77.8メートル、幅101.0メートル)を中心に、「雄、奇、険、秀」という趣の異なる18の滝が散在しており、滝の「大家族」となっている。ここの滝群は、大世界ギネス本部に「世界最大の滝群」と評価され、ギネス世界記録に記載されている。滝群の中で最も壮観なものとして、黄果樹滝は、世界唯一の上、下、前、後、左、右という六つの角度から鑑賞できる滝。裏側に「水簾洞」が潜んでおり、洞窟の内外から滝を聞き、見、触ることまでできる。明時代の偉大な旅行家である徐霞客がこの滝を観て、「珠玉崩れ、飛沫湧き上がり、水煙天まで立ち昇る如き、勢い甚だしく雄大なり。所謂「珠簾巻かれず、遥かなる峰に掛かり」は、其の状に比べるものにならず、高峻さ数倍勝る雖も、而して幅の広さに及ばぬなり」と絶賛したという。
黄果樹風景名勝区は「黄果樹滝観光区」を中心に、その中には「石頭寨観光区」「天星橋観光区」「滴水灘滝観光区」「覇陵河峡谷三国古駅道観光区」「陡坡塘観光区」「郎宮観光区」などが配布されている。中国最初の国家重点風景名勝区及び国家に指定された「AAAAレベル観光地」の一つとして、「全国科学普及教育基地」「全国文明観光地」「西部で最も魅力のある観光地」と評価されてきた。2005年、中国国家地理雑誌社に「中国最も綺麗な地域」と選ばれ、また、「人民日報」新聞社から「観光客が高評する中国十大風景名勝区」「ヨーロッパ観光客が最も好きな中国十大観光地」といった名誉称号を獲得した。
区内の景色が美しく、自然環境が優れている。新鮮な空気(貴州省環境保護部門の測定によると、一立方センチの空気には2.8万以上の陰イオンが含まれる)と快適な気候(年平均気温は約16度)に恵まれるこの地域は、悠久な歴史・文化と完備の観光施設を持っており、休憩・休暇、観光、療養、「肺臓浄化」のための理想的な観光地である。